無碍の光明 信心の人を つねにてらしたもう(6月の法語カレンダー)

無碍の光明 信心の人を つねにてらしたもう

2019年の法語カレンダー6月号の言葉です。

無碍光というと阿弥陀様のお力を光で示したものの一つですべてのものを照らし出すそのような光です。この光はどんなものでも遮ることはできません。そのような光が常に照らすのは信心を持つ人です。阿弥陀さまの救いのお力も私たち凡夫がそのお力に気づき、頼りにしなければ、そのお力を発揮できません。この「無碍光」という言葉は私たちがとてもよく目にする十字名号の中にも入っています。お家のお仏壇のお脇掛けが十字名号の方は毎日、見ていると思うのですが、改めて十字名号のご紹介をします。十字名号は「帰命尽十方無碍光如来」であります。この意味を簡単に申しますと、あらゆる方向を無碍の光で照らし出す阿弥陀様を頼りなさい、となります。今月の法語はこの十字名号の意味に近いのではないでしょうか。今月の法語ではさらに、「信心の人を」という言葉が中に入れ込んであります。

ちょっと話は変わりますが、医療の話で、「プラシーボ効果」というものを紹介したいと思います。日本語では偽薬効果と訳することが出来ます。病気の人にお医者さんが、薬だよと言って砂糖を薬の形にしたものを渡して飲んでもらうと、一部の患者さんは実際に病気が治ってしまうという現象のことです。「病は気から」という言葉もありますが、実際に医学的に認められているそうです。

お医者さんが出す薬は当たり前ですが私たちの体に作用して、病気を治そうとしてくれます。そこに私たちが薬が病気を治してくれる、病気を治したいという気持ちが強ければより薬の効果は強くなるのではないでしょうか。

今月の法語には「信心の人を」という一節が出てきますが、この「プラシーボ効果」のように、阿弥陀様を信じよう、救われたいと望む心を持つ人、つまり「信心の人」であれば、阿弥陀様は常に照らし出して、「信心の人」を救おうとして下さっております。なので、私たちは「信心の人」であるような毎日を過ごすべきではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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